第17回日経ニューオフィス賞 受賞オフィス紹介

2004年度 第17回日経ニューオフィス賞

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汐留メディアタワー(共同通信本社ビル)
ニューオフィス推進賞

●企業名・団体名: 社団法人 共同通信社
●所在地: 東京都東新橋 1丁目7番1号
●オフィスの種類形態: 本社、新築、自社ビル
●オフィスの延べ面積: 30,925m2
●業 種: 国内・外ニュース、写真の取材、編集、配信
●使用開始時期: 2003年7月
●入居者数: 1,500名
●社内の推進部門: 新本社ビル建設本部
●建築設計: 鹿島建設建築設計本部
●オフィス設計: 鹿島建設建築設計本部、株式会社イリア
●施 工: 鹿島建設・清水建設共同企業体



24時間365日変化する世界を取材し編集・配信する報道機関に相応しい機能的な空間である。社屋である高層ビルのコア部を吹抜け空間とし開放階段の移動とすることにより、階層を越えたコミュニケーションと知の共有、高い天井高や東京湾を見渡す眺望等のゆとりある空間を確保している。情報処理は、迅速かつ確実なIT環境の設定によりタイムリーに行い、また、情報セキュリティのために、非常用電源や入退室等を多重に管理している。自然環境にも配慮し、自然換気、昼光、中水利用等各種の省エネ・リサイクル設備を導入している。激務を支える休息の空間として、レストラン形式による食事の提供の他、徹夜の取材や編集をするワーカーのためのシャワー室、仮眠用のベッドの個室等を用意している。


(全景)
敷地形状を最大限利用するために、3角形という平面形状とした。外観は大きな3つの機能(オフィス、ホテル、エントランス)をスーパーストラクチュアで構成している。3角形の各辺の部分には執務スペースがあり、コーナーのR部分にはEVホール、便所、リフレッシュ・喫煙コーナーなどの共用部がまとまっている。また、コーナーのスリット部分は自然換気の外気取り入れ口となっている。(写真撮影:斎藤さだむ)

(2階 エントランスロビー・受付)
共同通信社のもつニュース資料をアートの装いで展示する「ニュースアート」や1階のホテルカフェ等と一体となって地域に開かれたエントランスロビー。「ニュースアート」は文化交流施設として365日一般に開放されている。(写真撮影:川澄建築写真事務所)

(吹抜階段)
6層の編集局を貫く吹抜階段は、機能的な連続性と報道フロアの一体感とを確保するとともに、自然換気の通り道にもなる。床材には、編集局のハードな使用勝手とリサイクル性を考慮し、ゴムタイル直貼りのOAフロアを開発採用した。(写真撮影:大野 繁)

(ワークスペース)
見通しがよく、開放的なワークスペースとするためにパーティションの高さ、モニターの取り付け等に配慮している。

(会議室)
吹抜階段の上部は3層に渡って吹抜けが続き、吹抜けに面して様々な会議室が配置されている。会議室同士や下階の編集局の気配を感じ、通信社としての一体感を常に得られることを意図している。(写真撮影:大野 繁)

(社員食堂ーKITEKI)
EVの乗り換え階に設けられた、フルサービスタイプの社員食堂。朝食から夜の酒類のサービスまで行う。食事時間以外は喫茶サービスがあり、打合せの場としても利用される。職務上離席できない社員のために出前サービスも行われる。

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