研究塾のご紹介

「Pre-Designから始まるクリエイティブ・オフィス」研究9回コース

■講座概要

クリエイティブ・オフィスづくりの実践的学識者として
仲 隆介
京都工芸繊維大学大学院 教授

クリエイティブ・オフィスづくりの学究的実践者として
丸山 玄
大成建設(株)

ゲストスピーカー

9回コース(7月〜9月の3ヶ月)
指定の火曜日(7月28日のみ月曜日)
18:00〜20:00
場所 NOPA会議室
定員 20名(最小開講人数 10名)
受講料 \90,000-
教材費 \10,000-

■目標

クリエイティブ・オフィスとは知識創造の“場”であり、知識創造により経営課題を解決することが、経営におけるオフィスの役割である。そのようなオフィスをつくるには、「豊かな設計条件※」が必要となる。本研究塾では、Pre-Design:組織的知識創造を基礎とした「豊かな設計条件」づくりのための活動の考え方によるクリエイティブ・オフィスづくりの実践的な方法を検討する。
そして、参加者が自らのオフィスづくりにPre-Designの考え方を実践的に応用することをめざす。

■講義概要

知識創造理論をベースとしたクリエイティブ・オフィスづくりの、深化した方法について考察する。
クリエイティブ・オフィスは、経営課題を解決する知識創造の“場”として作用するが、“場”として有効に働くには、個々の組織の文化や風土、そのビジネスの活動にフィットしたオフィス環境が構築されることが重要である。オフィスに関わらず、文化や活動にフィットする環境を構築するには、設計やデザイン以前の調査活動において、その設計条件を熟考することが必要であるが、オフィスにおいては、それ以外の環境に比べて、より多くの検討の視点が必要である。(※「豊かな設計条件」とは、より多くの視点で検討した設計条件)
講義では、最新のクリエイティブ・オフィスについて、そのオフィスを意味づけた経営者の想い、その構築の中心となったオフィスづくりのマネージャの役割、そして、オフィス環境づくりを担当した専門家の実際の活動等の事例を具体的にたどりながら、そのプロセスを一般化したPre-Designの考え方を基礎としたワークショップをおこなう。
ワークショップにおいて参加者は、クリエイティブ・オフィスの「豊かな設計条件」づくりについて考察し、その具体的な方法を体験する。

■対象

クリエイティブ・オフィスに関心のある経営層、経営企画担当者、オフィスづくりの担当者等
クリエイティブ・オフィスの構築・運営に関わっている人々、今後関わろうとしている人々
職場の活性化を実現する手立てを模索している人々
オフィス関連企業に属し、先進的なオフィスの研究、企画、開発にかかわる人々

■テキスト

THE BEST OF NEW OFFICES 2013 および 配布資料

■日程

第1回
7月1日(火)
1.組織の文化・風土・活動にフィットするクリエイティブ・オフィスづくり
  事業を成長させるオフィス⇔投資としてのオフィス
行動が変わるオフィスづくり⇔はたらき方の意識改革を促進
オフィスづくりの深化:Pre-Designの考え方
①設計条件づくりの重要性 ②ユーザーの参加の意味 ③専門家との協働
第2回
7月8日(火)
2.「事例1: 田園オフィスに懸けた経営者の想い」
  経営におけるオフィスの意味
経営者の想いとめざす方向
社内に無い知見を持つ専門家の位置づけ
(都工業社長 安本氏)
第3回
7月15日(火)
3.「事例2−1: JA東京むさしのオフィスづくりのプロセス1」
  相手を知る、単なる調査ではないユーザーとのインタラクション
チームの視野が広がり、モチベーションがあがる
ユーザーの認識していない事実が掘り起こされる
(JA本多氏+丸山氏)
第4回
7月28日(月)
4.「事例2−2: JA東京むさしのオフィスづくりのプロセス2」
  その都度、その組織にあわせてつくる条件
専門家とユーザーの協働、設計者だけでオフィスはつくれない
設計による知識創造:設計条件に設計者の知識がシナジーする
(久米設計丸目氏+丸山氏)
第5回
8月5日(火)
5.「新しい働き方: 旗を立てて生きる」
  「ハチロク世代」の働き方マニフェスト
社会の課題を見つけたら、そこに旗をたてろ!
新しい仕事はそこからはじまる。デフレネイティブな世代による、
働き方・生き方のシフト宣言
(プロブロガー イケダハヤト氏)
第6回
8月19日(火)
6.Workshop:ディープインタビュー手法/ レトリック思考手法
  「オフィスづくりプロセス①:潜在ニーズを表出化する
「オフィスづくりプロセス②:ニーズとイメージを連結化する」
第7回
8月26日(火)
7.Workshop:レトリック思考手法/繰り返し対話手法
  「オフィスづくりプロセス②:ニーズとイメージを連結化する」
「オフィスづくりプロセス③:対話により共有し内面化する」
第8回
9月2日(火)
8.「学校のPre-Design:子供たちがいきいきとする学校のつくり方」
  「1本の大きな木があり、そこに教える人がいて、教えを受ける人がいれば、それが学校である」:容器的にではなく場的につくる。クラスの解体 子供の多様な活動のきっかけ。
場所を選べる:アルコーヴの小さな空間
セキュリティ:回遊性、地域と学校の関係性を考える
(シーラカンスアンドアソシエイツ一級建築士事務所 赤松氏)
第9回
9月9日(火)
9.知識創造プロセスとしての「豊かな設計条件づくり」
  オフィスづくりプロセスについての総括
どなたでもお申込いただけます。 案内資料PDFデータ

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