Price Waterhouse Management Consulting Ltd.
London
PWCのオフィスがあるNo.1London Bridge正面 |
場 所:
No.1 London Bridge London SE19QL London England (MCN部門)
SouthwarkTowers 32 London Bridge Street SE19SY (ABS部門)
Lecturer: ASEC(アドバンスド・ソフトウェア・エンジニアリング・センター)部門Mr.John
Brame、
Ms.Sandra Thomson、
Mr.Guy Heiser |
会社概要
1849年ロンドンに設立。世界110ヶ国、507拠点従業員数約55,000人。
業務内容はマネジメントコンサルタント、会計監査(Audit Business)、税務。
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ポイント
バーチャルオフィス
規模200名のコンサルタントに対して16の個室(2人用もある)とオープンスペースには20のデスク(1/8名)が設けられている。 |
デスクトップは間口1400mm、奥行き900mmで、机上面に電源コンセント2口と電話・情報のモジュラがある |
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個室は小会議ができるスペースがあり、2名での利用もできる |
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運営予約はロータス・ノーツにより管理されており、個人の資料や個人向けのOA機器の貸出し、個人宛の郵便物等の紙メディア管理がサポートされている。
デスクから使用する電話は暗証番号制となっている。 |
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コンサルティング業務の強化
世界6大会計事務所の競争が年々厳しくなっており、会計監査業務は特に値上げ競争により利益率も低下している。そのためコンサルティング業務に注力しており、クライアントの事業拡大をどの方面に進めたら良いか等のコンサルティングを行っている。チーム制・クライアントの事業がグローバル化、多角化していくのに対して、PWCののれんを借りて個人がやっていたやり方では対応しきれなくなってきた。
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チーム制
クライアントの事業がグローバル化、多角化していくのに対してPWCののれんを借りて個人がやっていたやり方では対応しきれなくなってきた。 |
●業務の流れと
クライアントの関係 |
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左記の図の関係を強化し、コンサルタント・ビジネスを強化していくためには、以下の対策が必要であった。
会計コンサルタントのCS化の徹底と利益の追求
クオリティの高い情報の蓄積と活用
リサーチ・インフォメーションにとって必要な情報に達するまでにかかる時間の削減 |
●チーム構成 |
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クライアントにアドバイスができるのはパートナーとマネージャーであり、彼らがクライアン トの間を取り持っている。
典型的なチーム構成は、パートナー1人、マネージャー1〜2人、会計士2〜3人とジュニア。 |
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複数の専門化で構成されるチームを管理、運営し、コンサルティングに必要な様々な情報を互いに共有してクライアントの多様な要求に応じていくためのサポートが必要になってきた。
また、コンサルティングは半年から1年間程度の長期にわたり、パートナー、マネージャーを除く多くのコンサルタントは、客先でのビジネスが多いため「ホテリング」を導入した。
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IT(Infomation Technology)
80年代クライアントがグローバル化していく過程で対応するためのテクノロジーが発達していったが、電話とFAXだけのコミュニケーションでは限界になっていた。
しかも、長期間社外に出ているコンサルタントとのコミュニケーションを取ることも難しくなっきた。
情報共有化
"Knowledge Data Base"をshare(情報共有)するため8年前からロータス・ノーツ(LotusNotes)を導入した。
"Knowledge Data Base"とはチームごとの活動内容の記録を金融、化学などの業務別に分類してデータベース化をしており、
オフィスに居なくても情報にアクセスできる。 |
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Lotus Notesによる情報共有の概念図 |
"Sales Activity"
……新規クライアント獲得のための情報。
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"Citation"
……PWCのプロパガンダ情報。このクライアントでは、こうやって喜ばれている等クライアントの信頼をかち取る。
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"Client Account Bill System"
……受注するためにはコンサルタント料金は、安目に見積もるが、実際の請求書を出す段階では金額は倍以上になるように、クライアントの利益を高めることでPWCも信頼を高め、結果として利益が高まる。
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"GEM"
……Guidelines For Engagement Management
コンサルタントをするための方法
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所 感
本来はコンサルタント自身の優秀な能力や知識の蓄積が問われ、また会社からもクライアントからも要求されており、チームへの貢献よりも個人志向の方が意識として強いのではと思うが、個人が得た情報をどれだけネットワークに提供し、結果として会社に貢献しているかも評価している。
個人やチームの業務を支援するITの開発・メンテナンスはフルタイムに行われており、(ASEC)の拠点は米国6、欧州5ヶ所あり、ロンドンの人員はロータス・ノーツ関連30人、システム30人、アプリケーション10人がメンテナンスに従事していることからも、グローバルな戦略ときめこまかなメンテナンスが実践されていることは高く評価される。
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