日経ニューオフィス賞 受賞オフィスの紹介
■2005年度 第18回日経ニューオフィス賞
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株式会社日建スペースデザイン 大阪設計室
近畿ニューオフィス推進賞

●企業名・団体名: 株式会社日建スペースデザイン
●所在地: 大阪府大阪市中央区道修町4丁目5-22
●オフィスの種類形態: 支社・支店、リニューアル、賃貸ビル
●オフィスの延べ面積: 472m2
●業 種: 一級建築士事務所
(建築、内装、家具の設計監理、及びコンサルタント業務)
●使用開始時期: 2004年10月
●入居者数: 25名
●社内の推進部門: 株式会社日建スペースデザイン(自社設計)
●建築設計: 株式会社日建設計
●オフィス設計: 株式会社日建スペースデザイン(自社設計)
●施 工: 東西建築サービス株式会社



築45年の建物をリニューアルした事例である。テーマは「ショップ&ストリート」。ショップ(個人ワークステーション)とストリート(主動線)の相互作用によりコミュニケーションを活性化させる試みが、限られたスペースの中で巧みに取り入れられている。リニューアルに関しては、既設の天井を撤去+スケルトン化し、天井高3,500mmを確保。また、独自の配線方式を採用するなどの工夫により開放的かつ機能的なオフィスが実現している。予算的にも空間的にも機微医師条件かで達成された上質なオフィス造り。リニューアルの好事例と言えよう。


(北面 建物外観)
(1階 エントランスホール吹抜)
(3階 執務室)
執務室内の配線は床から2.5mの高さに吊ったケーブルラック下面にライティングレールを通し、そこから各デスクに配線を立ち下げて電力を送る方式とした。立ち下げには家具用の配線チューブを利用。ケーブルラックには他にLAN、PHSアンテナ、無線LANアクセスポイントなどの配線も乗せている。2本のライティングレールの内一本は照明用で、PRカウンターへのスポッティング等に使用。
(2階 接客ロビー)
階段で1階と連続した2階ロフト部には接客ロビーを配置。天井はスケルトン化。床をフローリングに改修した。西側壁面には吸音を兼ねたピンナップボードを設け、対外的に企業活動をアピールする場としている。

(2階 資料室兼製作室)
カタログ、サンプル等の設計資料は共有化を徹底。検索がし易いよう2階資料室1箇所に集約した。スライド書架で囲まれた部屋の中心には立った姿勢で閲覧、加工、整理が可能なワークテーブル(h=850mm,l=5,500mm)を設置。
(3階 ライブラリー兼リフレッシュコーナー)
リフレッシュコーナーはライブラリー兼用とし、心身の疲労だけでなく「発想の疲れ」も回復可能な空間を目指した。この部屋の椅子は全てサンプル。家具メーカーより新作の椅子を一定期間借受け試用するテイスティングチェアシステム。自分で座ったことの無い椅子を顧客にリコメンドできない、という思想から。

(2階 ミーティングルーム)
EPS点検扉、スチール収納棚の背板等の金属面にホワイトボードシートを貼り、安価かつ大面積のコミュニケーションボードを各所に設けている。写真は資料室のスライド書架背面を利用したw=4,500mm h=2,100の「ホワイトウォール」、及びテーブル天板面を利用した「ホワイトテーブル」。

(各所スケールサイン)
柱スパン、天井高、梁成などスケール情報をサインで表示。設計作業を行う上での参考として役立てている。

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