通商産業大臣賞 |
テクノプラザ
コンセプト
この施設はVRテクノジャパンを東西に走る尾根線に続くように大きくカーブした大屋根の部分が“科学技術振興センター”、 そしてその南側の雛壇状の南棟が“VRテクノセンター”の2つの施設からなる。 斜面に沿って建つため南棟と北棟の2ケ所にエントランスを持ち、斜面ならではの地盤の関係を持っている。 南棟部分は快適な眺望と賃貸スペースを含めた事務室のフレキシビリティを保つため 単純断面の片廊下型としている。北棟の事務室は限定されたオフィス空間のため 大屋根の下に大空間のオフィスが配置されている。 いずれも、コンピューターを中心とした執務空間内での快適さを満たすため、日本のオフィス空間にはない十分な天井高 (南棟は3.6m北棟は6.1m)と空間の−体感を確保し、 オフィス空間の眺望は座位では落ち着きを持たせるための近景を、 立位では開放的な遠景を中心とした眺望のバリエーションが得られるように計画している。 先進的な試み
情報通信技術の活用 この施設は、コンセプトでも述べたように、VR技術を「モノづくり革命」を起こす21世紀のキーテクノロジーとして位置付け、 VR技術のメッカとして世界に向けた情報発信基地を目指すとともに、 超ハイテク・オーダーメードのモノづくりの拠点として、VRに関連する企業及び団体、大学と、 ありとあらゆる方面とのネットワークが完備されています。
オフィスワーカーの快適性とゆとり
地球環境への配慮 施設の大きなボリュームと様々なエネルギー消費に対し、中間期においては自然通風が得られるよう、 全ての執務室は開放可能な窓を配置し、植栽や林を抜けてくる涼しい風を採り入れ、 豊かな自然環境の中ならではの通風を考慮した開口部を持ち、中間期でもある程度の温度制御が必要な場合は外気を大量 に採り入れダクトから吹くことで窓を開放しなくてもエネルギー消費を抑えている。 様々な利用時間帯に対応するための空調システムと、大空間内での床吹きの居住域空調を徹底して行っている。 大きな開口部と奥行きの深い遮光ルーバーそして複層ガラス窓によって直接光とそれ自体の日射負荷を抑え、 昼間では照明設備が不要な空間としている。
Photo アラカルト
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