視察先の概要
はじめに
「欧州ニューオフィス事情視察団」の派遣は、本年で第7回目になりますが、今回はニューオフィス運動１０周年記念事業の一環として企画されたもので、中村喜久男氏を団長に、総勢１７名の大型ミッションとなりました。
１９９７年9月２９日から１０月１０日までの１２日間にわたり、欧州5カ国を訪問いたしましたが、大変バラエティに富んだ欧州の最先端オフィスの実態を視察することが出来ました。
働く人々の創造力を最大限に発揮させるため、人とオフィスと自然との共生を目指す方向、あるいは、情報技術を活用し自由なワークスタイルとオフィスを大胆に追求する新興企業、地域の再開発という社会的要請の中で、環境と調和する遺産は残しつつも、未来に向けての創造力を高めるため思い切った斬新さを追求する試み、また、地球環境問題への対応として２１世紀の環境モデルオフィスを実証する試みなど欧州諸国における多様な取組みを目の当たりにすることが出来ました。
２１世紀も将来というよりも数年のうちに達する身近な時期になってきた現在、欧州の先進オフィスが取り組んでいる課題は、我が国のオフィスが直面している問題でもあり、今回の視察結果は、今後のオフィスの在り方を考える上で大いに参考になるものと思われます。視察内容につきましては、すでに日刊工業新聞紙上でその概要をご報告申し上げておりますが、ここに改めてその詳細を報告書として皆様方にお届けする次第です。
１９９７年１１月
（社）ニューオフィス推進協議会
専務理事 上村 正弘
TOP |
欧州ニューオフィス事情視察団報告1997/10
