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□□□■ 「NOPAメールマガジン」
□□□■ 2005/11/30−Vol.2
■■□■ 社団法人ニューオフィス推進協議会
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http://www.nopa.or.jp
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■INDEX
□1.インタビュー(1)
大成建設(株)設計本部
プリンシパルアーキテクト統括グループリーダー 橋本緑郎
「次世代に残すオフィス」
□2.インタビュー(2)
エディトリアル・ディレクター 澤田美佳
「リビングなんていらない?!」
□3.インフォメーション
−オフィス見学会について
−広告募集について
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□1.インタビュー(1)「次世代に残すオフィス」
大成建設(株)設計本部
プリンシパルアーキテクト統括グループリーダー 橋本緑郎
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エポックとなったSME六番町ビル
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―橋本さんは大成建設の設計部門で、長年、建築物の意匠デザインを手がけて
こられたそうですが、とくに印象に残る仕事はなんですか。
2001年に東京の千代田区六番町に建てたソニー・ミュージック・エンタ
ーテイメントの本社ビル、SME六番町ビルですね。
オフィスビルでの環境面の法整備がすすめられていますが、SME六番町ビル
は私たちが本格的に環境を考えて作った最初のオフィスビルでした。今では多
くの環境を考えたオフィスビルが建設されるようになりましたが、SME六番
町ビルは私の1つのエポックになったのではないかと思います。
ー具体的にはどのような工夫が施されているのでしょうか。
このビルは天井から床までガラス張りで様々な工夫を施しています。ファサ
ード自体にも工夫を加えましたし、雨水再利用、夜間の外気を日中の室内冷却
に利用するナイトパージなど、さまざまな省エネ対策を採用しました。
また、吹き抜けやライトウェルを設けたり、間仕切りにガラスを使うなど、室
内空間を明るく開放的にすると同時に、コミュニケーションの機会を多くし社
員同士のインタラクティブな関係を生むための工夫もしています。
最近はIT環境がたいへん進化し、パソコンが1台あれば自宅でも仕事ができ
るようになってきました。にもかかわらず、オフィスは必要とされている。そ
れは、人と人のインフォーマルなコミュニケーションが、仕事をするうえで重
要だからでしょう
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オフィス作りを変えたNOPAの第一指針
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―大成建設さんは、オフィスの性能設計システムを作られたと聞いています。
はい。20年ほど前から始めた『新しいオフィス作り』という運動のなかで
作った『大成のニューベーシックオフィス』というものがベースになっていま
す。実は、この『大成のニューベーシックオフィス』を作るきっかけになった
のは、NOPAの第一指針なんです。あれはオフィス設計のベースを作る意味
で大きな意義があったと思います。
―しかし、現在のオフィスの形態は、第一指針がでた20年前とは異なり非常
に多様化しているので、オフィスにおける1つの基準をつくるのは難しいです
ね。
実は私たちも困っているのです。SME六番町ビルのように、本社ビルを建
てるというなら、その企業に合わせて、それなりの解答が出せる。
ところが例えばレンタルオフィスの設計をすることも当然あるわけです。レ
ンタルオフィスの場合、業種の違う会社がいくつも入ります。また一つの企業
が使い続けていたとしても、部門構成は生き物のようにたびたび変わる。そう
なると仕事のやり方も変わるし、オフィスのレイアウトも当然変わります。
また最近は、マンションなのにオフィスになっていたり、逆にオフィスなの
に住居にしたり、倉庫をオフィスに使ったりと、用途の境目がどんどんなくな
ってきている。そういうことを考えると、単純に『オフィス』として片付けら
れない時代になってきている。
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次世代に引き継ぐこと
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オフィスがその時代により形態や意味合いが変化していると同じように建築
自体も役割や考え方が大きく変化しています。
70年代ごろから、古い建物をどんどん壊して、新しく建て直す、いわゆる
スクラップ&ビルドがさかんに行われましたが、これからは、古い建物を残し
ながら、都市を形作っていくことが必要な時代になっていくでしょう。次世代
に引き継ぐ建物を作っていくのが我々の役目だろうなと思います。
■全文はこちらから
http://www.nopa.or.jp/study/interview/archive/051130_02.html
橋本緑郎(はしもと・ろくろう)●大成建設(株)設計本部プリンシパルア
ーキテクト統括グループとして、意匠デザインの部門を統括。日本大学生
産工学部の非常勤講師も務める。
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□2.インタビュー(2) 「リビングなんていらない?!」
エディトリアル・ディレクター 澤田美佳
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リビングなんていらない?!
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―最近の住宅の傾向を教えていただけますか。
私たちはこれまで家族団らんの場として、リビングは大切だ、こんなソファ
を置くと、こんなに素敵な空間になるということを提案してきたのですが、実
はリビングは必要ないのではないかと思うようになってきたのです。
お父さんは朝早く出て行って、夜遅く帰ってくる。日曜日はゴルフにも行く
。子供たちは学校から帰ってきたら、すぐ塾に行く。お母さんが働いていたら
会社から帰ってすぐキッチンに立って夕食の支度を始めなくてはいけない。平
日家族がリビングで過ごす時間がどれほどあるのか。
しかも今、ほとんどの家庭のキッチンはオープンかセミオープンになってい
てキッチンにいるお母さんと話すために家族がダイニングにいる時間が長くな
っているという傾向もあるんです。結局、家族が使っているのは、キッチンと
ダイニングで、実はリビングはいらないのではないかという考えが、最近出始
めているんです。
それぞれ生活スタイルは違うのに、ある一つのリビングの型を押しつけても
快適な空間になるはずがない。ソファがある暮らしがカッコいいのではなく、
せっかくソファを置いても、単なる背もたれになっているんだったら、ソファ
はやめて上等なカーペットを敷いたほうが、その家族にとっては居心地のいい
空間になりますよね。このようなことから、最近は、まず自分たちの暮らしを
振り返ってみましょうという提案をしているんです。
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オフィスは一様ではない
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―今、オフィスではさかんにコミュニケーションスペースを作ろうといわれて
いて、実際作ったものの、あまり活用されていないという声も聞きます。それ
は家庭におけるリビングと同じかもしれませんね。
とくにコミュニケーションスペースを作らなくても、食堂を充実させるとい
うのは、現実的な方法かもしれません。眺めのいい、気持ちのいい場所に食堂
を作って、そこに四角いテーブルだけではなくて、丸いテーブルや様々なかた
ちのテーブルを置けば、コミュニケーションの場にもなります。打ち合わせに
も使えるコミュニケーションスペースを作ろうという発想や経済的な余力があ
るなら、まず、食堂を改善して、多目的に使えるスペースにすることは、一つ
の方法だと思います。
ただ、食堂もそうですが、すべての会社に必要なスペース、理想的なレイア
ウトというのは、有り得ない気がします。
たとえば、一人で集中して仕事をしなければいけないオフィスでは、一人一
人パーティションで区切ったほうがいいでしょう。けれど、我々のような編集
務をしているオフィスでは、そういうオフィスは向いていない。編集長の机を
スタッフを眺められる位置において、スタッフは向かい合わせに座る、昔なが
らの『島型』が、私たちの仕事には合っているわけです。
家を建てようとする人によく言うのは、1週間なら1週間のスケジュールを
書き出すことから始めましょうということ。家作りとオフィス作りを同じよう
に述べることはむずかしいのですが、どちらにも大切なのは、どのような暮ら
し方・働き方にしたいのか、ビジョンをもつこと。
そのためには、まず現状を見つめ直すことです。そうすれば何がなんでもコミ
ュニケーションスペースということにはならないでしょうし、現時点でどの程
度ペーパーレス化などが可能かわかってくる。そのうえで具体化していけば、
使いやすく、快適なオフィス空間になるのではないでしょうか
■全文はこちらから
http://www.nopa.or.jp/study/interview/archive/051130_01.html
澤田美佳(さわだ・みか)●エディトリアル・ディレクター。インテリア雑
誌の草分け『BeSure』を10年以上手がけ、『Saitaインテリア』
では編集長を務めた。子供部屋のインテリアを提案したキッズインテリア』、
東京で暮らす女性の部屋を紹介した『オンナのリアルインテリア』、国産いぐ
さを特集した『i:gusa』などを出版。11月には『東京インテリアショ
ップ2006−2007』を発行。
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□3.インフォメーション
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オフィス見学会
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【今後の予定】
第4回 マブチモーター
[見学会開催日] 2005年12月6日
[参加募集期間] 募集終了
[詳細URL ] http://www.nopa.or.jp/prize/list/18/15.html
第5回 ショーワ
[見学会開催日] 2005年12月15日
[参加募集期間] 2005年11月24日〜12月1日
[詳細URL ] http://www.nopa.or.jp/prize/list/18/02.html
第6回 仙台フィンランド健康福祉センター研究開発館
[見学会開催日] 2006年1月19日
[参加募集期間] 2005年12月14日〜12月22日
[詳細URL ] http://www.nopa.or.jp/prize/list/18/05.html
第7回 オーエスジーアカデミー
[見学会開催日] 2006年1月27日
[参加募集期間] 2005年12月26日〜2006年1月13日
[詳細URL ] http://www.nopa.or.jp/prize/list/18/01.html
*上記のスケジュールは、都合により変更する場合があります。
*参加費はNOPA会員1000円、非会員2000円です。(当日徴収)
*各見学会の定員を超過した場合は、抽選等により参加者を決めさせていただ
きます。ご了解ください。
□参加申込みはこちらから
http://www.nopa.or.jp/course/seminer/index.html
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広告募集(無料)
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NOPAメールマガジンおよびNOPAホームページでの広告を募集します。
企業紹介、イベント広報、新製品の宣伝等にご利用ください。
当面、無料での掲載を行いますので、お気軽にご応募ください。
尚、掲載企業、掲載内容、掲載時期等は、こちらで判断させていただきます。
■広告のお問い合わせ・お申込みは下記までお願いいたします。
nopa@nopa.or.jp NOPA広告事務局まで
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「NOPAメールマガジン」Vol.2(2005年11月30日)
発行:社団法人ニューオフィス推進協議会
〒104-0043 東京都中央区湊2−4−1TOMACビル3F
TEL:03-3553-3471
URL:http://www.nopa.or.jp/
編集/広常 猛
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□ご意見・ご感想などありましたらこちらまでよろしくお願いします。
https://www.nopa.or.jp/form/contact.html
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