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NOPAメールマガジンvol.3

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□□□■      「NOPAメールマガジン」
□□□■     2006/1/31−Vol.3
■■□■     社団法人ニューオフィス推進協議会
■□■■       http://www.nopa.or.jp
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■INDEX

□1.インタビュー(1)
東陶機器株式会社販売統括本部
ビルリモデル推進部市場開発グループ企画主査 内藤 稔
「トイレとオフィスの親密な関係!!」

□2.インタビュー(2)
村口デザイン事務所  村口峡子
「オフィスに自分の“居場所”はあるか」

□3.インフォメーション
−オフィス見学会について
−広告募集について

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□1.インタビュー(1)「トイレとオフィスの親密な関係!!」
東陶機器株式会社販売統括本部
ビルリモデル推進部市場開発グループ企画主査 内藤 稔
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テナント確保にトイレ改修は欠かせない
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―内藤さんは現在、ビルリモデル推進部に所属されていますが、リモデルとい
うのは、古いビルを新しく改修するという意味ですか。

 そうです。2003年問題がクローズアップされたころ、オフィスビルのコ
ンバージョン(用途変更)が脚光を浴びたことがありました。

 ところが、全面改修しようとすると、現在の建築基準法に合わせなくてはな
らない。コンバージョンだけが必ずしもビル余りの解決策ではないということ
がわかってきました。となると、オフィスビルはオフィスビルとして資産価値
を向上させなくてはなりません。

 一方、いくつかのビルに部署を分散させている会社は、賃料の低下にともな
い、広いフロアを手ごろな賃料で借りて1か所に集中したいというニーズが多
くなっています。そのオフィス探しの下見に来る場合、必ず女性社員を伴って
来るのです。というのは、女性社員は男性社員に比べて、社内にいる時間が圧
倒的に長い。オフィスに対する不満は女性社員から出ることが多いし、不満の
あるオフィスで働いていれば生産性も下がります。

女性社員がチェックするのは、トイレなどの水回りが重要なポイントなのです
。実際、トイレを改修しただけで予想以上にテナントさんに喜んでいただき、
投資額以上のリターンがあったというオーナーさんからの声をたくさんいただ
いています。

―今、デパートやホテルには、素晴らしく豪華な女性用トイレがあって、驚く
ことがあります。

 外で、そういう豪華なトイレを経験するから、オフィスのトイレを見る目は
いっそう厳しくなるわけです。今はコールセンターやデータセンターなど、女
性が非常に多い職場も増えています。団塊の世代がリタイアすれば、職場の女
性比率が上がってくるのは当然ですね。もはや女性の声を無視したオフィスは
有り得ないのです。

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狭いトイレも改修で広々と
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―古いビルの場合でも、広く、明るくすることは可能ですか。

 基本的にすでにあるトイレスペースを広くすることは難しいです。ただ、レ
イアウトを変えることで、女性トイレの場合、ブースの数を減らさず、お化粧
スペースを設けることもできるようになります。
また、TOTOでは女性の商品開発チームによる、女性の利用者視点でのトイ
レ空間の提案を行っています。

―ビルオーナーには、どのようなトイレをすすめているんでしょう。

 たとえば、1フロア1企業なら、小物の収納ボックスをつけることが考えら
れますが、1フロアに複数の企業が入っている場合は、私物をトイレに置くこ
とは考えられないので収納ボックスは不要になります。

要は、そのビル、そのビルによって、いちばん必要なものは何かを見極め、ご
提案していくことです。私独自でトイレ診断表というものを作ったのですが、
それには男女合わせて97のチェック項目があるのです。

―97もチェックすることがあるんですね。

 トイレに対する不満は、なかなか要望といった形で上がってきません。しか
し、このような声なき声に耳を傾けていかなければ、本当の意味で女性にやさ
しいトイレにならないのです。逆にさりげなく女性たちが困っていることを改
善すると、『うちのトイレ、最近、よくなったのよ』と、女性同士の会話のな
かで話題になる。ちょっとした気遣いで、ビルの価値があがります。

 ■全文はこちらから
http://www.nopa.or.jp/study/interview/archive/060130_02.html

 内藤稔(ないとう・みのる)●東陶機器株式会社販売統括本部ビルリモデル
推進部市場開発グループ企画主査。ビルオーナー、ビルマネジメント会社に対
し、利用者視点でトイレ改善による資産価値向上のコンサルティングを行って
いる。『月間ビルメンテナンス』で連載を執筆し、『ドクタートイレ』として
ブログも発行中。

 

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□2.インタビュー(2) 「オフィスに自分の“居場所”はあるか」
村口デザイン事務所  村口峡子
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学校におけるコミュニティスペース
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―村口さんは、インテリアやプロダクトの領域にとらわれず、生活者の視点か
ら、さまざまなデザインを提案されていますが、最近では学校の設計も手がけ
られたとか。

 私立の女子高校を手がけました。そのとき、軸にして考えたのは、建物の形
とか機能ではなくて、そこに通う女子高生が、いかに快適な“居場所”を見出
せるかということでした。

高校生ともなれば、朝早くから部活があったり、1日の大半を学校で過ごしま
す。そうすると、ちょっと息抜きできるところが必要なのではないか。階段室
にコミュニケーションスペースを設けたり、開放的なランチルームを作るほか
、トイレにも椅子を置いて、隠れ家的なおしゃべりスペースを作りました。

今、オフィスでもコミュニティスペースを設けているところが多いようですが
、せっかくのスペースが活用されていないところもあると聞きます。そのよう
なところでは、隠れ家的なところにコミュニティスペースを設けるのも、一つ
の方法ではないかと思います。

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“居場所”のあるオフィスに
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―村口さんのデザインのキーワードは“居場所”だと聞きました。“居場所”
にこだわる理由は?

 オフィスも学校も住宅も、人が暮らす空間。そのときいちばん小さな単位と
なるのが“一人”です。そうすると、自分の場があるというのがスタートライ
ンになると思うんです。

 最近、営業職の人は自分の机をもたないフリーアドレスの会社も増えてきた
と聞きますが、机に代わる“居場所”を会社側は用意する必要があるのではな
いでしょうか。たとえば、それは椅子でもいいかもしれません。自分の居場所
をもつということは働く人にとって大事なことだと思えます。

―営業マンなど、喫茶店を自分の居場所にしている人もいるようですね。

 そうですね。住宅もオフィス空間になっていますし、会議をするのも、喫茶
店ということもあるし、ホテルの一室ということもあるでしょう。そういう意
味ではオフィスが街の中に出ていっている。

 また、高層ビルの一部がホテルで、一部がオフィスなど、オフィスと街がク
ロスしている場所もとても多くなっています。これからはますますこの傾向が
強くなるのではないでしょうか。

 そこで問題になってくるのがセキュリティです。自社ビルかテナントかでセ
キュリティの仕方は変わってくるでしょうし、複合ビルの場合、オフィス部分
は外部の人を入れないようにして、展示会などがある場合は、ここまで入れる
とか、多様にセキュリティを考えていかなければならないでしょう。

 セキュリティの問題は学校や病院も抱えています。病院は人の出入りが多い
し、外部の人に決して入ってほしくない場所もある。段階的に仕組みを作らな
くてはならないという点でも、オフィスと非常に似ています。

 これからオフィスと街の融合が進むだろうことを考えると、オフィス空間は
さらに改良されていくことでしょう。インテリアデザイナーという立場で、働
く人の“居場所”を意識したオフィス空間を作ってみたいですね。

 ■全文はこちらから
http://www.nopa.or.jp/study/interview/archive/060130_01.html

 村口峡子(むらぐち・きょうこ氏●愛知県立芸術大学美術部デザイン学科卒
業。(株)銀座松屋設計部入社後、東京藝術大学美術学科インダストリアルデザイ
ン研究室、同環境造形デザイン研究室研究生を経て、村口峡子デザイン事務所
設立。駒澤大学女子大学空間造形学科教授、東海大学非常勤講師も務める。東
京インテリアプランナー協会理事。

 

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□3.インフォメーション
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オフィス見学会
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【今後の予定】

 第8回 電通国際情報サービス
[見学会開催日] 2006年2月24日 
[参加募集期間] 2006年2月3日〜2月10日
[詳細URL ] http://www.nopa.or.jp/prize/list/18/13.html

 第9回 ホンダ和光ビル 
[見学会開催日] 2006年3月頃

 第10回パソナ 東京本社ビル
[見学会開催日] 2006年4月頃

*上記のスケジュールは、都合により変更する場合があります。
*参加費はNOPA会員1000円、非会員2000円です。(当日徴収)
*各見学会の定員を超過した場合は、抽選等により参加者を決めさせていただ
きます。ご了解ください。

 □参加申込みはこちらから
http://www.nopa.or.jp/course/seminer/index.html

 

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広告募集(無料)
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NOPAメールマガジンおよびNOPAホームページでの広告を募集します。
企業紹介、イベント広報、新製品の宣伝等にご利用ください。
当面、無料での掲載を行いますので、お気軽にご応募ください。
尚、掲載企業、掲載内容、掲載時期等は、こちらで判断させていただきます。

 ■広告のお問い合わせ・お申込みは下記までお願いいたします。
nopa@nopa.or.jp NOPA広告事務局まで

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「NOPAメールマガジン」Vol.3(2006年1月31日)
発行:社団法人ニューオフィス推進協議会 
〒104-0043 東京都中央区湊2−4−1TOMACビル3F
TEL:03-3553-3471       
URL:http://www.nopa.or.jp/ 
編集/広常 猛

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